会社を買うという選択肢 スモールM&Aメリットと探し方

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こんにちは
起業をテーマに情報提供させていただいておりますが
何もゼロの状態から出発するだけが起業というわけではないと思います。
スモールM&Aをご存知でしょうか?
スモールM&Aとは、中小企業や個人事業主など、
小さな会社同士が対象となる小規模な合併買収
のことです。
現在では、売買価格が数千万、数百万というケースのスモールM&Aも
数多く存在しています。

ゼロから事業を立ち上げるのではなく
既に存在している事業(会社)を買取って
自分のやりたいようにカスタマイズするという考え方です。

ここでは”会社を買う”という選択肢、「スモールM&A」について
解説していきたいと思います。

1.スモールM&Aが増えている理由

スモールM&Aが加速している現状をご存知でしょうか?
株式会社レコフ「MARR Online」によると
2017年の日本のベンチャー企業へのM&A件数は880件、全体のM&A件数に占める割合が28.9%で、
前年から件数、全体のM&A件数に占める割合が大幅に増えたことがわかったそうです。

また、日本経済新聞電子版に以下のような記事がありました。

大廃業時代の足音 中小「後継未定」127万社

中小企業の廃業が増えている。
後継者難から会社をたたむケースが多く、
廃業する会社のおよそ5割が経常黒字という異様な状況だ。
2025年に6割以上の経営者が70歳を超えるが、
経済産業省の分析では現状で中小127万社で後継者不在の状態にある。

優良技術の伝承へ事業承継を急がないと、日本の産業基盤は劣化する。
「大廃業時代」を防ぐ手立てはあるか。

出典 2017/10/6 1:27日本経済新聞 電子版

中小企業が大半を占める日本ですが、
小さな会社の創業者や社長の高齢化に直面していることが
ひとつの要因のひとつです。
経営者自身の引退時期が迫り事業承継の必要性が出てきても
引き継ぐ人材が見つけられないケースが増えています。
そこで、スモールM&Aがその解決策となっているわけです。

撤退により企業の事業が消滅すれば、
その企業が持っていた技術やスキルも失われてしまいます。
国もこの状況を深刻に受け止め、スモールM&Aの支援に乗りだしています。

このことがスモールM&A増加の背景となっています。

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2.スモールM&Aのメリット

それではスモールM&Aのメリットとはどのようなものなのでしょうか。
売り手側と買い手側に分けて解説します。

  • 売り手側
    何といっても売却益を得ることができるのがメリットです。
    赤字企業の場合は損失補填も可能です。
    引き継ぎにより、後継者も確保できますし
    自社で働いてくれていた従業員の雇用も守ることができます。
    取引企業も、取引先を失わずに済むというメリットもあります。
  • 買い手側
    起業を志す人にとっては、ゼロからの着手ではなく、
    すでに事業基盤やフローが確立された状態の事業を運営することができます。
    資金や準備期間を少なくして、早期に稼働できることがメリットになります。
    また、稼働した後に自分の好きなように事業をカスタマイズできるという
    自由さもあるのがスモールM&Aのメリットといえるでしょう。

3.スモールM&A案件の探し方

需要が多いというスモールM&A案件ですが、どのように探せばよいでしょうか。
スモールM&Aを探すには

  • M&A仲介会社
  • 商工会議所
  • 事業承継・引継ぎ支援センター
  • マッチングサイト
  • 士業事務所
  • 知人の紹介

以上の6つのチャネルがあります。
ひとつひとつ見ていきましょう。

M&A仲介会社

M&A仲介会社はグーグルなどで検索することができます。
選ぶポイントとしては
1.売り手に親身なアドバイザリー型か確認する
2.自身の希望と同じ規模のM&A実績があるか確認する
3.業界特化型か非特化型かを判断する
4.着手金アリかナシかを確認する
以上のポイントに沿って選択するとよいでしょう。

M&A仲介会社は、「仲介型」と「アドバイザリー型」の
2つの種類に分けられます
・仲介型      売り手と買い手との間に立って
中立的にM&Aを成立させようとするM&A仲介会社
・アドバイザリー型 売り手・買い手のそれぞれからM&Aを依頼されて
依頼主の希望通りになるように交渉を進める。
以上のような特徴がありますので
よく吟味して、「アドバイザリー」を選択するようにしましょう。
また、報酬体系も、完全成功報酬型の着手金ナシを選択するとよいです。

商工会議所

商工会議所もスモールM&A案件を扱っています。
年会費は発生しますが、負担額は小さいため入っておいて損はないでしょう。
売り手企業を紹介してもらうことができますし
事業の引き継ぎに関するアドバイスや情報提供も行われています。

事業承継・引継ぎ支援センター

事業承継に対する支援に特化されますが、
低コストでM&A引き継ぎ先の紹介や、M&A案件化のサポートを受けることができます。

マッチングサイト

インターネット上で探せるため、
忙しい人でも時間や場所を問わず探せるのがメリットです。
対象企業の業種、拠点を置いている場所、財務状況、譲渡額など
売り手や買い手の詳しい情報まで入手することができます。

士業事務所

最近はスモールM&Aを扱う士業事務所が増えてきました。
グーグルなどで事業承継をキーワードに検索してみると
良いでしょう。

知人の紹介

知人の紹介があるとスムーズに核心の話ができるのがメリットです。
日頃から、スモールM&Aの案件を探していることを
アナウンスしておくことが、案件発掘のキーになります。

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まとめ

50歳起業のひとつの形として、
会社を買うという選択肢スモールM&Aについて解説してきました。

スモールM&Aのメリットとしては

  1. 準備期間を短くして早期に稼働できる
  2. 事業をカスタマイズできる

というメリットがあります。

スモールM&A案件を探すためには

  1. M&A仲介会社
  2. 商工会議所
  3. 事業承継・引継ぎ支援センター
  4. マッチングサイト
  5. 士業事務所
  6. 知人の紹介

以上の6つのチャネルを精査することで
自身が希望する案件にたどり着くことができるでしょう。

是非、スモールM&Aという選択肢も取り入れて
あなたが望む自分起業を実現させてください。
応援しています。

この文章を読んでいただいてありがとうございました。

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