「カップヌードル」の安藤百福さんが起業に成功した大切な3つの事

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こんにちは。
昨日、新しい年号が「令和」と発表されましたね。
万葉集を起源とする新元号「令和」は

「于時初春令月 氣淑風和」
(時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ)

出典 万葉集巻五「梅花歌三十二首」より

上記からの出典ということですが
新しく始まる時代にぴったりというか、清々しさを感じます。
いい時代の幕開けになりそうですね。

さて、今日は先日横浜みなとみらいにある
「カップヌードルミュージアム」行ってきたことについて
触れたいと思います。

「カップヌードル」と言えば、この世に送り出したのは
日清食品の創業者である「安藤百福」さんという事は
既にご存知かと思いますが
この安藤百福さんの考え方に感銘を受けたのです。

ここでは「カップヌードルミュージアム」で感銘を受けた
安藤百福さんが起業に成功した大切なな3つの事について
お話しさせて頂きたいと思います。

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1.カップヌードルミュージアムはこんなところ

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カップヌードルミュージアムは正式名称「安藤百福発明記念館」といいます。
横浜の他に安藤百福さんにゆかりのある大阪府池田市にもあります。
そもそもは池田市に最初に建設されたそうです。

館内は壁が白で統一されたスタイリッシュな作りで、
チキンラーメンを手作りできる「チキンラーメンファクトリー」
自分だけのカップヌードルが作れる「マイカップヌードルファクトリー」、
安藤百福さんの生涯をCGアニメーションで紹介する「百福シアター」など見どころ満載で、
私が行ったときは平日でしたが、子供さんを中心に大賑わいでした。

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2.クリエイティブシンキング

カップヌードルミュージアムのコンセプトは「創造的思考=クリエイティブシンキング」

提唱したのはユニクロのデザインを手がけたことで知られる
アートディレクター/クリエイティブディレクターの佐藤可士和さん。
安藤百福さんの卓越した「発想力」、「ベンチャーマインド」は
これからの時代に求められる「創造的思考=クリエイティブシンキング」ということで
佐藤可士和さんが中心となってコンセプトに据えました。

カップヌードルミュージアムのHPはこちら
https://www.cupnoodles-museum.jp/ja/yokohama/about/

ミュージアム館内にはこの「創造的思考=クリエイティブシンキング」を
具体的に現わした安藤さんの6つの言葉を
「クリエイティブシンキングボックス」と名付けて壁に表現しています。

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以下から、具体的に「クリエイティブシンキング」について解説してまいります。

2-1.まだ無いものをみつける

これは世の中に今はまだ無いが、「あったらいいな」というものを探す。という考え方です。
これはかなり難しい事です。

「チキンラーメン」や「カップヌードル」といったまだこの世にないものを創り出した
安藤さんのクリエイティブシンキングの核となる思考だと思います。

2-2.なんでもヒントにする

このなんでもヒントにするということのベースには
「何か人の役に立つことはないか」と常に考えていた安藤さんの強い想いからです。
決して私利私欲から生まれた思考ではないのです。

自らの「志」や「世の中に対して何ができるか」という
想いが重要という事が良くわかりますね。

2-3.アイデアを育てる

アイデアを育てるという事について安藤さんはこのような言葉を残されています。

事業化できないアイデアは、単なる思いつきにすぎない。本当のアイデアとは実用化されて、成功を保証するものである。
どんなに優れた思いつきでも、時代が求めていなければ、人の役に立つことはできない。
新しいものを創造する力が無ければ、企業は存続できません。

時代が求めるものを実用化するまで育てるという事ですね。

2-4.タテ・ヨコ・ナナメから見る

色々な角度から物事を見る=複眼思考ということですが
頭ではわかっているつもりでも、なかなかできない事ですね。

どうしても「固定概念」が邪魔をしてしまう事って多々ありますよね。

「あらゆる角度から見る」
これは習慣化しないと身に付かないと思います。

是非習慣化したい考え方ですね。

2-5.常識にとらわれない

世界的な発明をした方に共通の考え方です。

徹底的に自分の感覚を信じてみる事が大事なのでしょうか。
先の「タテ・ヨコ・ナナメから見る」と共通していますが
「固定概念」を排除する事を習慣化しましょう。

2-6.あきらめない

これも成功者に共通していますが

安藤さんはこのように述べています。

目標を持ったら、あとは執念だ。
転んでもただでは起きるな。そこらへんの土でもつかんで来い。
即席めんの発想にたどり着くには、48年間の人生が必要だった。
過去の出来事の一つ一つが、現在の仕事に見えない糸で繋がっている。
新しいものを世の中に提供していく力がなければ企業である必要はない

やはり執念です。

3.計数感覚を持つ

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安藤百福さんについては先に述べた「6つのクリエイティブシンキング」のように
熱い情熱を感じさせる思考がクローズアップされがちですが
起業に際しては情熱と共に「計数感覚」も大事であると述べています。

安藤:起業家にとって情熱も必要だけど、意外に大事なのは計数感覚です。
相手と交渉しているときなど、一連の計算をピピッと瞬間的に頭の中ではじく。
事業は全て計算です。起業家は、数字がしっかり頭の中に入っていなくてはいけません
だからそういう計数感覚も磨いておく必要があります

引用 ベンチャー通信ONLINE

ビジネスですから数字を切り離して考えることはできませんね。
ある意味「したたか」に計算していかなければならないちう事です。

その他に安藤さんは「儲からない事業に執着するな」とも言っています。
計数力を持って「撤退する勇気」も起業家には不可欠です。

4.理解者・協力者を作る

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こ安藤百福さんの成功を語るうえで
避けて通れないのが、
NHKの朝ドラ「まんぷく」の
主人公のモデルとなった奥さんの安藤仁子さんです。
47歳で無一文同然になり、
しかも「チキンラーメン」の開発に没頭して
収入のない安藤さんの家庭を支えたのは
奥さんの仁子さんでした。
仁子さんの理解、協力がなければ
「チキンラーメン」、「カップヌードル」は
この世に生まれていなかったと言っても
過言ではないと思います。
よき理解者、協力者は不可欠ですね。
奥さんや友人などに早くからご自分の起業への想いを
伝えておいておくのも良いかと思います。

5.「落とし穴は賛辞の中にある」

「チキンラーメン」、「カップヌードル」で大成功を収めた安藤さんですが
実はその後に失敗もしています。

それは、昭和49年(1974年)に発売された「カップライス」です。
安藤さんは、この「カップライス」に当時の日清食品の資本金の2倍にあたる
30億円を投じるという、並々ならぬ決意で臨んだのですが
蓋をあけたら全く売れず、ついには撤退せざるを得なかったのでした。

「落とし穴は賛辞の中にある」はその時の失敗の原因を語ったものです。
「カップヌードル」の成功で少し浮かれていたんでしょうね。
安藤さんほどの辛酸を舐めた人でも、賛辞ばかりを浴び続けると
判断を誤ってしまう事があるのですから、
調子に乗っている時こそ、気を付けて事にあたらなくてはいけないです。

しかし、このピンチの際に計数力が働いたのか
早々にこの「カップライス」から撤退しています。
ここで先程の「撤退する勇気」が
損失を最小限にとどめたのではないでしょうか。

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まとめ

「チキンラーメン」、「カップヌードル」をこの世に送り出した
安藤百福さんの考え方、成功要因をご紹介させて頂きましたが
いかがだったでしょうか。

今日お伝えした安藤百福さんの成功要因3ポイント

  • 6つのクリエイティブシンキング
  • 計数力を持つ
  • 理解者・協力者を持つ

以上の事は充分に真似できることだと思います。

まずは真似から始めるのが始めの一歩です。

その日のために今から始めましょう。

この文章を読んで頂いてありがとうございました。

 

 

 

 

 

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